天祖ブナ 

    幹周  4.08m      樹高  22m       標高  1020m


 白神山地が世界遺産に登録されて以来、一般の人にもブナの名前は広く知られるようになった。それ以来、屋久島同様に観光客は大勢訪れ、整備されたブナ林の散策は、観光の目玉にもなっている。しかし、ブナは白神に行かなければ見られないわけではなく、北は北海道から南は九州まで、幅広く分布している落葉広葉樹である。

 ここ日原にも当然そのブナがあり、巨木の目安となる幹周り3m以上のものは、確認されているだけでも80本を上回るほどだ。この「天祖ブナ1」は、その頂点に位置するようなブナであり、その樹形は一見に値する。岩場に成長した巨木特有の根張りは、谷川に力強く放射状に伸び、4mを超える幹は踊るように天を目指す。個人的にも、ブナの中で一番の「お気に入り」である。

 今までに幾度か、このブナを見るために一般の人を案内しているが、集落からのアクセスが悪く、普段は滅多に人が立ち入る場所ではない。案内された人も、地元の人で無い限り、単独で再訪することは難しい。ただ、それはこのブナにとっては、幸いなことかもしれない。

 「天祖ブナ」とは、天祖山の山腹にあり、4m以上の幹周りを誇るブナだけを指す。不思議なことにその4本は、ある一角に身を寄せるように集まり、どれもが痛みも少なく逞しい巨躯を競い合っているようにも見える。












         撮影日

           上  2004年10月24日

           右  2004年10月24日


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