東京最後の聖域「にっぱら」
 巨樹・巨木
 
野陣の森ののカヤ
 
幹周  3.65m(’10.2.28計測)      樹高  30m       標高  1150m 
 
 
 イチイ科カヤ属カヤ。将棋や碁の好きな方には、喉から手が出るほど欲しい物の一つにこの「カヤの盤」がある。値の張るものはO千万円という高級外国車並みの価格にもなり、その材は当然高級材の中の高級材と呼ぶに相応しい。彫刻材としても重用され、国宝や重要文化財などの仏像にもカヤ製のものは少なくない。

 しかし、この高級材というイメージがカヤの受難の始まりでもあった。日原山地の3m以上の巨木は、現在確認されているだけでも1000本を超えているが、カヤとなると僅か2本という寂しい現実がある。カヤが少ないわけではない。材として利用できるようなカヤがほとんどないのだ。そこで何があったかは想像に難くないだろう。

 「野陣の森のカヤ」は、運搬に不便な山奥にあるために伐採の対象になることはなかった。そして残る一本のカヤも、実はこの近くにある。ただ残念なのは、この2本はけして健全な巨木というわけではない。とくにもう一本のカヤの痛みがひどく、発見した当時も危惧したものである。その希少性からもなんとか持ちこたえてもらいたいものだ。そして、出来れば3本目のカヤの巨木の発見にも力を入れたいと思っている。

 この「野陣の森のカヤ」の落ち枝は、現在日原森林館に展示してある。風雨で樹皮が綺麗に剥がれてツルンとした表面をした枝であるが、なにしろ「木のダイアモンド」といわれるカヤである。材に知識のない方でも、触れてみればその高級感の一端を垣間見ることができるかもしれない。

 
 撮影日

 上  2010年  2月28日

 下  2001年 12月11日


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