東京最後の聖域「にっぱら」 
 巨樹・巨木
 
オリツキクボのカツラ 
幹周  7.22m      樹高  40m       標高  1250m 
(注)主幹 5,34m          株立ち数 4 
 
 
  孫惣谷林道からアプローチして辿りつくこの場所は、オリツキクボのかなりキツイ斜面にあり、根元に近づくには少しばかり勇気が必要となる。左の写真のカツラの下は、深くはないけれども絶壁のような岩場となり、オリツキクボに急激に落ち込んでいる。もし誤って落ちたとしたら、まずアウトである。このカツラに限らず、巨樹は人の都合のよい場所にだけ根を張るものではなく、調査をするにはそれなりの危険とは隣り合わせだという心構えは必要であろう。

 何かを抱え込んで成長したものかは分からないが、根元に人が潜って通れるようなポッカリとした隙間があり、急斜面に立つ巨体を支えるバランスも相まって不思議な造形を見せてくれている。まだほとんど痛みもなく、樹勢は旺盛で若々しい印象を与えるのも頼もしい。そしてこのカツラの最大の特徴は、枝振りが美しいことにある。数多いカツラの巨樹の中でも、それは特に私の目を引かずにはおかなかった。

 オリツキクボはこのカツラより上には水流はない。元来「クボ」とは水流のない谷のことを指しているが、カツラの下に行くほどに水流ははっきりと姿を現し、最終的に孫惣谷に合流する頃にはすっかり「沢」の景観をなしている。まるで、カツラがこの「クボ」の水門の役割をしているようであり、その出水口の水流は、飲料水として全く心配いらないほどの清らかさである。

 
 撮影日

 上  2002年  4月30日

 下  2002年  4月30日


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