東京最後の聖域「にっぱら」
 巨樹・巨木
 
ヌタ場のカツラ 
幹周  未測定 (6m超)      樹高  40m       標高  1350m 
 
 
 ヌタ場という言葉をご存知だろうか。山間の湿地などで、猪や鹿が体に泥を塗りつけて体表についている寄生虫や汚れを取り除く場所のことで、もちろん日原にも数多くある。奥多摩には本仁田山という山があるが、この「仁田」とはヌタ場のことを指し、きっと猟師達にとっては獲物の多い狩猟の山であったのではないだろうか。実は、金岱山のミズナラへと続く登山道のそばにもこのヌタ場はあるが、これを知るのは地元の方くらいのものだろう。

 このヌタ場のカツラも、名前の通りにヌタ場に存在する。写真では分かりづらいが、根元より下の斜面に小さな規模ではあるが水溜りを含む湿地がある。ここは全く人の気配の無いところで、登山道からは遥かに離れたある意味秘境と呼べるかもしれない。私も巨樹を探していなければ、ここまで足を運ぶこともなかっただろう。しっかり調査をすれば、まだまだ巨樹が見つかりそうなエリアの一つである。

 このカツラを見付けた時、帰路のことを考えるとそれほどゆっくりとしている時間がなかった。巨樹であることは疑いようもないが、山の斜面で幹周りを計測するには一人では難しい。ましてこのカツラのような巨樹になると、メジャーを固定するのに限界があり、測定そのものが正確な数値とは程遠いものになる。とりあえずカツラの撮影に時間を費やし、次回の訪問時に誰かを帯同して計測しようと思っていたのだが、残念ながらとうとう今日まで再会出来ずにいる。

 カツラの巨樹には樹高の高いものが多いが、このカツラは際立っていたような気がする。私の場合は樹高を目測で表記しており、この40mというのも気持ちとしてはやや控え目にしている。冬枯れの森で、梢まで見上げられたことからそう感じたのかもしれないが、いつか幹周りを計測する時に、正確な樹高を調べてみたいと思う巨樹である。

                              2011年2月18日 一葉

 
 撮影日

 上  2004年 12月19日

 下  2004年 12月19日


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