水垂れのモミ

      幹周  5.02m      樹高  23m       標高  630m
                  


 日原集落から最も近い5mを超える巨樹は、このモミと日原街道を挟んでその上にある「水垂れのトチノキ」になる。それもそのはず、実質この2本は集落内にあるようなもので、鍾乳洞へ続く道の途中に見ることができる。ただ、残念ながら両巨樹ともかなりきつい斜面にあり、近づいて触れることは一般の人には無理である。

 「モミは、腐りやすいといってあまり建築材としての評価が高くありませんが、床板や柱に限って使えば、最高の居住性になるんですよ。吸湿性がとてもいいんです。案外、この良さが知られていなくて、けっこう大きなモミの木があちこちの山にも残っているものです。」 ( 木を読む 林似一語り かくまつとむ書 小学館 )

 上文の例に漏れず、日原の山中にもモミの巨木を数多く見ることができる。しかし、5mを超えるのはこの「水垂れのモミ」以外にはなく、やはり山中では3〜5mがモミの限界の大きさではないだろうか。モミは、カヤやヒノキ、ツガなどの日原にもある他の針葉樹に比べてはるかに成長が早い。その分、木の強度も他の針葉樹よりも劣るのは仕方の無いことなのだろう。

 一般的にモミは、クリスマスツリーに使用することで馴染み深い木である。この東京一のモミにイルミネーションを飾り付けると、さぞやスケールの大きなツリーが完成するだろう、などと時々考えてみる。夜になると周りは暗闇に包まれるような場所であり、その闇に浮かぶ光のオブジェを見てみたいものである。











        撮影日

          上  2000年10月24日

          右  2002年 5月 7日


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