東京最後の聖域「にっぱら」
 巨樹・巨木
 
山葵田のイタヤカエデ 
 
幹周  3.40m      樹高  25m       標高  850m 
 
 
 カエデとモミジは同じと言われるが、それぞれ別の意味を持っているという説もある。モミジを漢字で書くと「紅葉」であるように、本来は木や草が秋に色付くことを「もみず」というらしい。それが名詞に転じて、色付いたカエデ類のことを指して「モミジ」と呼ばれているようだ。一方、カエデとは蛙の手を意味する「かへるで」が由来で、カエデの仲間で葉が掌状に切れ込んだものを総じてこう呼ばれている。つまりモミジとは、季節限定の呼び名ということになる。

 イタヤカエデの語源は、、葉がよく茂り、板屋根のように樹下にいても雨に濡れないカエデということになる。確かにイタヤカエデの葉は、他のカエデ類よりも大きめであり、大径木ともなるとその葉に覆い尽くされた樹冠は壮観である。この山葵田のイタヤカエデも、その特徴に当てはまる見事な樹形をしており、日原のイタヤカエデの中でも秀逸であろう。太く貫禄のある幹は苔むし、ブナに似た均整のとれた樹形が美しい。

 この木のすぐ下には、今は利用されていない山葵田があり、採取されないままになっている山葵が今も根付いている。この山葵田は、害獣予防のために周囲をネットで囲んであり、かつてはそのネットを支えるために、太いロープがこのイタヤカエデに巻きつけられていた。(それを外したのは他ならぬ私であるが・・・) ロープくらいならまだ良いが、日原の巨樹の中には作業用のワイヤーが幹に食い込んでしまって、もはや取り外すことは出来ないものもある。

 イタヤカエデには亜種、変種がたくさんあり、木によって秋の色付きは違うが、黄葉するものが多いようだ。このカエデのある森は、カツラやトチノキ、イヌブナなどの黄葉する木が多く、最盛期には森全体が黄色を主体として色付く。上記の説に倣うと、カエデもそれ以外の木々も、黄色にもみずくということになるだろうか。

        2013年03月03日 一葉
 
 撮影日

 上  2010年  8月08日

 下  2010年  8月08日


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