東京最後の聖域「にっぱら」
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 森の神の慰霊碑
 
倉沢大権現のアサダ

幹周  4.50m      樹高  25m       標高  700m

2009年3月22日倒伏確認
 

 
   


 この巨樹に関して、個人的には無念という他はない。その存在を知ったのは10年ほど前になるが、生前の写真を一枚も撮っていなかったのである。現在は閉鎖されている倉沢鍾乳洞(倉沢大権現)のすぐ近くにあり、林道からもその姿を見ることができるこのアサダを、私はいつでも撮影のできる対象としか考えていなかった。日原の奥地にばかり足を運び、かれこれ7年ほども倉沢林道の奥とは疎遠となっていたのである。

 2009年3月22日。私は何の気紛れか、この日は倉沢に行くことにした。当然このアサダも撮影対象であり、鍾乳洞が近づくとその姿を探しながら歩いていた。「あった!」と思ったが、何か様子が違うのである。よく見ると幹上部は完全に折れていて、その残骸は斜面下に無残にも横たわっていたのである。
 写真でもご覧の通り、幹下部には異常とも思える大きなコブを抱え、日原でも数少ないアサダの巨樹の中でも断トツの大きさを誇る貴重な存在だった。一期一絵という言葉が、否応無しに思い出された。

 ところが、このアサダの生前の写真を撮っておられた方がいた。2006年1月、友人のsizukuさんは初めて訪れた倉沢において、偶然にもこのアサダを見つけて一枚だけ写されていたのだ。今回sizukuさんの御好意により、その画像をお借りすることができた。左のsizukuさんの写真の撮影日と、右の立ち枯れたアサダの間の3年間に、最後の瞬間が訪れたことになる

 

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